「人(従業員)が足りない」
「そろそろ人(従業員)が欲しい」
私は同友会をはじめとする団体に所属し、仕事柄多くの企業に伺って経営者や管理職者から経営の話を伺いますが、上記の声をよく聴きます。
2018年5月29日の総務省の発表では、4月の完全失業率は前月と同水準の2.5%と、「完全雇用」と呼べる低水準となったとの情報もあり、企業にとって限られた人材をしっかり確保するための「人材採用戦略」をもっと注力すべきかもしれません。
では、現在採用活動を行っている、またはこれから採用を考えている企業は、そもそも何のために採用活動を行っていらっしゃるのかお考えになったことはあるでしょうか?基本的には「達成したい目標や将来描いているビジョンと現状との差を埋めるため」であるかと思いますが、細かく見れば以下のようなものが挙げられます。
将来的な課題
①数年後にベテラン社員が退職することを想定しているため
②既存社員の結婚・産休、育休が考えられるため
現在の課題
①新規事業を進めるために社員をサポートできる即戦力が欲しいため
②既存事業の維持・拡張のため
しかしながら、それらの中には人材を採用せずとも解決できる課題もあったりします。例えば一部の経理関係やデータ入力などの単純作業は外注、一部のライン作業は機械化です。その方が人材採用にかかる採用・離職コスト、維持費も含め安上がりであることも少なくありません。
そのような視点も踏まえ、「そもそも自社は何のために採用活動を行っているのか?」を見つめ直しても良いかもしれませんね。