皆さんの企業では、若手社員の早期離職によるコストやデメリットを見過ごしていませんか?
例えば離職率が高いことによるコストには、財務的損失(直接的)として①採用コスト、②育成コスト、非財務的損失(間接的)として風評被害コストがあります。
①採用コスト
※「2017年卒マイナビ企業新卒内定状況調査」参考
- 採用費総額平均
499.4万円(非上場企業は372.7万円) - 採用費中の広告費平均
212.6万円(非上場企業は167.1万円) - 採用中の内定後にかける費用平均
62.7万円(非上場は48.8万円) - 採用費中のセミナー運営費平均
140.5万円(非上場は120.5万円) - 入社予定者1人あたりの採用費平均
46.1万円(非上場は46.7万円)
②育成コスト
※「2016年度 教育研修費用の実態調査 - 産労総合研究所」参考
- 1人当たりの教育研修費用は、中堅企業で37,326円。
③風評被害コスト
- 会社への風評被害(離職者による誹謗・中傷)
- 社内の職場環境、人間関係に波紋(あらぬ噂や不安を誘因)
- クライアントの離反(信頼関係の崩壊)
- 離職者の退職前のモチベーション低下による、生産性の低下
この結果から定着率が低いことによるデメリットは、以下のようなことがあります。
財務的損失 500万円以上/人 業績ダウン
- 採用活動や新人教育のコスト負担(時間、費用、労力)が増加。
- ベテラン社員のスキルやノウハウが伝承できず、商品・サービスの品質が維持・向上できない。→コストの増加、売上の低下による業績ダウン
非財務的損失 組織の不安定化
- 社員が習得したスキルやノウハウが他の社員に伝承されにくい
- 長期的な視点で人材の配置や育成ができない
- 社員が頻繁に代わると顧客との信頼関係に悪影響
→社員のモチベーションダウン、組織の不安定・崩壊。
採用した社員の何割かは辞めることを前提に企業は採用していることが多いですが、そのコストも同時に考えておく必要がありますね。