「こちらがメニューに”なります”」「本日、司会を務め"させていただきます”」
「なります」「させていただきます」をこのようなに誤ってお使いではないでしょうか?
”なります”は、「もうすぐ独立して5年になります」のように「何らかの変化が伴った」場合に使われる言葉です。
つまり、「こちらがメニューになります」→「こちらがメニューでございます」が正しい表現です。
"させていただく”は①相手の依頼や許可を得て「そうさせてもらう」場合と、②相手の厚意や恩恵を得て「そうさせてもらう」場合に使います。たとえば、以下のような例があります。
①相手の依頼や許可を得て「そうさせてもらう」場合の例
先方「こちらの部屋を使っていただけますか」。
当方「ありがとうございます。では、こちらの部屋を使わせていただきます」。
②相手の厚意や恩恵を得て「そうさせてもらう」場合の例
相手「今度、パーティーを行うのですがご都合がよければいらっしゃいませんか?」。
自分「お誘いいただきありがとうございます。お言葉に甘えて出席させていただきます」。
何でもかんでも「させていただく」と言っていると何が言いたいのか伝わりにくくなったり、かしこまり過ぎて慇懃無礼な印象を相手に与えかねません。バカがつくほど丁寧な姿勢も考えものです。