相手に納得してもらい、相手を巻き込むには根拠(数字)が大事ですね。
今日は小西美術工藝社 デービッド・アトキンソン氏の著書『新・観光立国論』を読みました。日本が世界有数の観光大国になるために「短期移民」を増やすことが重要であることを、世界銀行や日本政府観光局などの根拠(数字)を元に論じられています。やはり根拠があると説得力が違いますね。
たとえば、2013年おいて人口7000万人弱のフランスが国際観光客到着数1位です。では、なぜフランスに8400万人もの国際観光客が訪れるのでしょう。(参考までに、日本は人口1億2000万人程度、国際観光客到着数は1200万人程度で世界26位)。
観光の専門書などによると、観光立国になるためには「気候」「自然」「文化」「食事」の4つの条件を満たすことが必要不可欠であり、そこに多様性を持たせることが重要だそうです。フランスはこれらを満たしています。そして日本も見事にこの条件を満たしていますが、足りないのはコンテンツの多様性などなのだとか。
では、日本はなぜ観光業へ力を入れてこなかったのか。そこには最先端技術や工業の分野に力を入れ、観光業を下に見ていた経緯があるのだそうです。
日本は今後、観光大国になるために具体的に何をすればよいかなどはぜひ本を読んでいただければと思います。
いずれにしても主張、理由を支えるための根拠(数字)は大事ですね。