そもそものお話ですが、ブログのタイトル「内を観る」とは何でしょう?
答えは、心理療法の一つ「内観療法」からいただいています。
私自身、研修や講演会に参加することがとても好きで、20代半ばくらいから興味・関心のあるテーマやお会いしたい講師のためなら全国どこにでも行っています。研修テーマもマーケティング、ホスピタリティ、人間力など様々な研修に参加していますが、中でも最も心に残った研修の一つが「内観療法」 でした。
内観とは、簡単にいうと「生まれてから今日までの自分と両親・兄弟・祖父母などの関係を振り返り、それらの方々に与えられたこと、お返ししたこと、迷惑を掛けたことなどを徹底的に調べ、自己を改善する心理療法」です(具体的な方法は全国の内観研修所のHPに記載されていますのでそちらをご覧いただけるとよいかと思います)。
内観の効果は人それぞれありますが、私は「周囲に対する感謝や謝罪の気持ちを通じて、自身がどんな状況であっても喜んで生きていける精神の転換」が得られたと思います。事実、内観を通じて生まれてから今日まで自分が両親や兄弟、祖父母から何を与えられ、何をお返しし、どのような迷惑をおかけしたかを振り返った時、涙が止まらなくなりました。
「今の自分は決して一人で育ったわけではない」「自分は周囲から数え切れないほど恩恵を受け、なおかつ周囲に多大なる迷惑をかけてきたのにたいして恩返しができいない」。そんな想いで胸がいっぱいになり、非常に情けなくなりました。
しかしながら、まだ十分に生きる時間があるのでこれから少しずつでも人に何かを与えていこう、恩返しをしていこうと決めた時、逆境に立たされても負けない気持ちがより強くなり、試練が喜びに変わりました( そうは言ってもまだまだ弱い人間なんですけどね)。
そんなわけで私は「自分の内側を観ることが自己の成長につながる」と思っています。もしよければ皆さんも1週間ほど休みをとって、内観を受けてみてはいかがでしょう?お盆休みや年末年始の休みを利用することもアリかと思います。